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第4回 敏感肌
最近、若い女のコに増えている肌の悩みといえば「敏感肌」。
いつもと同じスキンケアを続けていたはずなのに、急に肌が赤くなったりカサカサしたり……。
肌のダメージを受けやすいこの季節、しっかりケアして乾燥シーズンを乗り切ろう!
監修/戸佐眞弓(まゆみクリニック)
イラスト/トシダナルホ
ほとんどが「隠れ乾燥肌」!
刺激が肌トラブルのもとに
正常な肌質の人には何でもない刺激や物質に過敏に反応してしまい、急に赤くなったり、カサカサしてかゆみが出たり、ポツリとできものができるなどの症状が起こりやすい肌を、一般的に「敏感肌」と呼びます。
医学的に敏感肌の定義はないものの、実際に自分を敏感肌だと感じている女性は非常に多く、女性全体の70%を占めるほど!
じつは、敏感肌のほとんどは「隠れ乾燥肌」であると考えられます。
乾燥肌は角質層の水分量や皮脂量が少ないために、肌を守るバリア機能が低下しており、そのため外界からの刺激に弱く、肌トラブルを起こしやすくなっているのです。
一口に敏感肌といっても、そのタイプや原因は人によって異なります。
自分のタイプを知ることが、敏感肌を治す近道になるはずです。
●専門医に相談が必要なタイプ
▽アレルギータイプ
免疫反応により、特定の物質に対して肌が炎症を起こす。
食品や化粧品、金属など原因は人それぞれ。
▽アトピータイプ
皮膚のバリア機能が低下し、乾燥により肌全体が粉をふいたようにカサカサした状態に。
●毎日のケアで改善が可能なタイプ
▽体調変化敏感タイプ
睡眠不足やストレス、体力の低下など、体調の変化により肌トラブルが起こりやすい。
▽環境変化敏感タイプ
季節の変わり目や気温差、紫外線など環境が変わることによって変調をきたすタイプ
敏感肌を解消するには、とにかく肌に余分な刺激を与えないこと。
正しいスキンケアと生活習慣で、正常な肌を蘇らせましょう。
スキンケアはシンプルが基本。
たっぷりと泡立てた洗顔料でなでるようにやさしく洗ったあとは、刺激の少ない弱酸性のローションで潤い補給を。乾燥が気になるときは、ヒアルロン酸やセラミド、尿素配合のクリームで脂分をプラス。
また、新しい化粧品を使用する場合は、パッチテストで自分の肌にあったものかどうかの確認を。腕の内側に調べたい化粧品を塗り、絆創膏を貼り24時間置く。赤みやヒリヒリするなどのトラブルがあった場合は使用しないこと。
毎日必ず使うタオルや枕カバー、メイクブラシやパフなどが敏感肌を作り出す原因になることも。
直接肌に触れるものは、刺激を与えないやわらかい素材を選び、こまめに洗って清潔を保ちましょう。
規則正しい生活や十分な睡眠、バランスの取れた食生活も肌のバリア機能を高めるために、とても重要。
ビタミンAは肌に潤いを与え、かさつきに効果的。
緑黄色野菜や卵黄、バター、レバーなどに多く含まれます。
私は肌がとても弱く、すぐに赤くなったりボツボツができます。
でも、外出するときはやっぱりメイクが欠かせません。
こういう肌質の場合は、本当はメイクをしてはいけないのでしょうか。
肌にトラブルがあるときは、なるべくならメイクは控えたほうがいいでしょう。
ただし紫外線の影響で肌に炎症が起こる場合もありますので、外出するときはUVクリームなどで紫外線対策を行い、肌を守りましょう。
どうしてもメイクをしたい場合は、ファンデーションは避け、肌に負担のかかりにくいフェイスパウダー程度にとどめましょう。
形成外科・皮膚科医
戸佐 眞弓
11月3日生まれ。東京女子医科大学卒、医学博士。東京女子医科大学 形成外科学教室、帝京大学医学部附属病院 皮膚科学教室を経て、まゆみクリニックを開業。専門は、ピーリング、レーザー治療、脱毛レーザー、スキンケア。