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第7回 シワ対策
私はまだ若いから、シワなんて無縁!
と思っていてもいつの間にか顔や首に……という人はいませんか?
加齢だけでなく、さまざまな原因によってできるシワ。
生活を見直すことによって、改善も予防もできちゃうんです。
監修/戸佐眞弓(まゆみクリニック)
イラスト/トシダナルホ
表情筋によるシワは、誰にでも必ずあるもの。
そして年齢を重ね、いろいろな表情をつくっていくうちに新たにシワが形成されていきます。
毎日同じ表情筋ばかり使っていると、そのシワが固定されてしまうことも。
日頃ストレスを感じていたり、悩みを抱えている人は要注意。
眉間にクッキリした縦ジワや、口元にゆがんだシワができていませんか?
魅力的に見えるシワもありますが、嫌な気持ちが表れたシワが常に顔にできるのはNG。
鏡で自分の表情を確認したり、まわりの人にチェックしてもらいましょう。
「小ジワ」「大ジワ」
あなたのシワはどっちタイプ?
一口にシワといっても、その原因やできる部分によって大きく2つに分けることができます。
▼小ジワ
皮膚の一番表面にあたる「表皮」にでき、通称「ちりめんジワ」とも呼ばれる小さくて細かいシワ。
加齢や皮膚の水分不足、保湿力の低下などによって生まれる。
ケア次第では比較的目立たなくすることも可能。
▼大ジワ
皮膚のもっとも深い部分にあたる「真皮」にできる深いシワ。
表情筋により、顔に固定されてしまったシワや、紫外線が原因で生まれたシワがこれにあたる。
なかなか元に戻りにくく、きっちり治すのは難しい。
年齢とともに肌の新陳代謝が衰え、自然とあちこちに現れてくるシワ。
じつは、シワができる原因は年齢のせいだけではありません。
知らず知らずのうちに、自分でシワができる原因をつくってしまっている可能性も考えられるんです。
原因その1.「乾燥」
乾燥した肌は、皮膚の角質層の水分や脂質が低下した状態。
うるおい不足はシワの一番の原因に。
原因その2.「紫外線」
紫外線は肌の弾力を保つ組織を傷つけるため、はりが失われ、たるんだ部分にシワができやすい。
原因その3.「睡眠不足」
睡眠不足は肌のターンオーバーを妨げ、新陳代謝を乱すことから、たるみや乾燥を引き起こしやすくなる。
原因その4.「表情筋」
笑ったり怒ったり、顔の表情を動かすことによりできる。
顔のクセによりシワが固定される場合も。
できてしまったら簡単に消すことはできないと思われがちなシワですが、毎日の生活を見直すことによって、改善や予防をすることが可能。
いつまでも若々しい肌を保つために、肌によい環境づくりを心がけることが大切です。
顔がこわばっていると感じたときは、軽くマッサージして、顔の緊張をほぐしてあげるのも効果的ですよ。
●スキンケア
乾燥しがちなこの季節は、スキンケアも特に保湿重視で。
化粧水で水分補給をしたあとに、必ず保湿効果の高いクリームで肌にフタを。
目のまわりもしっかりとケアすること。
●室内
室内の空気の乾燥を防ぐには、エアコンのかけ過ぎに気をつけること。
加湿器を使用したり、ときどきは窓を開けて部屋の空気を入れ替えるのも効果的。
●UV対策
日差しの強い夏にしか紫外線対策をしないというのは間違い。
紫外線の肌への影響は一年中と考えて、秋や冬も日焼け止めを欠かさずに。
雪が積もった晴れの日は特に注意。
●食生活
肌のはりを守り、コラーゲンのもととなるタンパク質(豚肉、牛乳、大豆など)や、その生成を助けるビタミンC(イチゴ、トマト、レモンなど)がシワに有効。
私はまだ20代前半ですが、目のまわりなどにシワがあります。
同年代の友達と比べると目立つので気になるのですが……。
やはり乾燥肌の方ほどシワができやすく、肌のタイプによって、同じ年齢でもシワのできやすさは変わってきます。
また目が大きい人は負担がかかりやすいので、目のまわりにシワができやすいでしょう。
生活を改めることで改善できますが、気になるようでしたら皮膚科医に相談して、処置を取る方法もありますよ。
形成外科・皮膚科医
戸佐 眞弓
11月3日生まれ。東京女子医科大学卒、医学博士。東京女子医科大学 形成外科学教室、帝京大学医学部附属病院 皮膚科学教室を経て、まゆみクリニックを開業。専門は、ピーリング、レーザー治療、脱毛レーザー、スキンケア。