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第13回 肌のくすみ
最近「疲れてる?」って聞かれたり、年齢より上に見られることが……。
それは肌の透明感がなくなり、顔色がくすんでいるのが原因かも。
顔の印象は、肌の色によってガラリと変わってしまうもの。
くすみを取り除いて、若々しくイメージアップを図りましょう。
監修/戸佐眞弓(まゆみクリニック)
イラスト/トシダナルホ
顔色がさえないと、年齢より老けて見られたり疲れたような印象を与えてしまうことも。
顔に表れる「くすみ」の原因は、おもに3つ。
悪条件が重なれば、どんなに若い人でも肌はくすんでしまいます。
●原因その1 血行不良
血液の循環が悪いと、血液の色がにごってしまう。
肌から透けて見える血液の色によって、肌が赤黒くくすんで見える状態。
●原因その2 新陳代謝の低下
睡眠不足、ストレス、食生活の乱れなどによって肌のターンオーバーがうまく行われず、古い角質が取り除かれない状態に。
肌の透明感が失われる。
●原因その3 メラニン
紫外線を浴びることによってできたメラニンが、肌の中に残留。
色素沈着を起こし、くすみからしみに変化することも。
黒ずんだような顔色に。
肌の透明感を左右するのは潤い。
スキンケアでは水分補給と保湿が重要です。
スペシャルケアとして、お肌のバリア機能を高めるセラミドを取り入れるのも効果的。
セラミド配合のクリームや美容液などを普段のスキンケアにプラスしましょう。
また、一日5分間のマッサージで血行がアップ!
筋肉の流れにそって指ですべらせるように、肌をやさしくなでます。
洗顔時やクリームを塗るときに同時に行うと効果的。
ただし肌にトラブルがあるときは、肌に負担をかけてしまうので避けること。
※セラミドって?
表皮の角質層にある細胞と細胞をつなぐ脂質成分で、年齢とともに減少。
体内へ異物が侵入するのを防ぎ、肌の水分を保つ働きがあります。
目のまわりの皮膚は薄いので、顔の中では一番に黒ずみが表れてしまい目立ちやすい場所です。
目の下にできるくまも、くすみ同様血行不良によるもの。
体調が整えば、自然と消えるものがほとんどです。
また、目の疲れもくまの原因に。
パソコンなど、長時間目を使うときはマメに目を休め、目薬で乾燥を予防しましょう。
涙袋が膨らんでいる人や彫りが深い人は、目の下にできた影がくまのように見えてしまうこともあります。
くまを発見したら、コンシーラ-に頼る前に対処を。
熱過ぎない程度のホットタオルを目の下にあてて約3分。
血液の循環が整って、くまもスッキリ改善されます。
悪い生活習慣もくすみの元に
体の内側からくすみを解消
毎日の生活習慣を変えて、くすみ肌とさよならしましょう。
努力次第で肌は驚くほど変わります。
●タバコ
タバコに含まれるニコチンが血管を収縮させ、血液の流れを悪くする恐れが。
肌のためにはなるべくタバコは控えたい。
●メイク汚れ
長時間メイクをしていると、油分が酸化し、皮膚の新陳代謝を妨げる。
家に帰ったら早めにクレンジングを。
メイクを落とさず寝るのは厳禁。
●睡眠
就眠に最適な時間帯は0時から午前2時。
この時間帯に睡眠を取るのがベスト。
無理なら眠り始めの3時間に熟睡できるような環境づくりを。
くすみ予防にはビタミンが効果的
クエン酸パワーで血行促進
血液の流れをよくし、抗酸化作用のあるビタミンE。
より効果的に取り入れるには、ビタミンEの働きを助けるビタミンCとのタッグが最強!
また、お酢に含まれるクエン酸も血行促進に効果的。
お酢のツンとしたすっぱさが苦手な人は、グレープフルーツ、レモン、ミカンなど柑橘系のフルーツでもOK。
●ビタミンEを含む食品
アーモンド、ゴマ、ピーナッツ、大豆、タラコ
●ビタミンCを含む食品
イチゴ、ミカン、ジャガイモ、ピーマン
夕方になると肌がくすんで疲れたように見えてしまいます。
メイクを直す時間もあまりないのですが、何か簡単な対処法はありますか。
くすんでしまった肌を明るくするには、やはりマッサージが効果的です。
ただ、メイクをしたままだとメイク崩れが気になってうまくできません。
そんなときは頭皮をマッサージしてみましょう。
指の腹で軽く押したり、ブラシをあてるだけでも効果あり。
頭にあるツボへの刺激で血行が回復します。
形成外科・皮膚科医
戸佐 眞弓
11月3日生まれ。東京女子医科大学卒、医学博士。東京女子医科大学 形成外科学教室、帝京大学医学部附属病院 皮膚科学教室を経て、まゆみクリニックを開業。専門は、ピーリング、レーザー治療、脱毛レーザー、スキンケア。