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第19回 毛穴対策
暑い日が続くと、汗や皮脂でメイクが崩れやすくなります。
そこで気になってくるのが、ポツポツ見える毛穴の開きや黒ずみ。
毛穴が開いていたり、汚れていると、一気に老け顔になってしまう危険性大!
正しいスキンケアと生活習慣の改善で、キレイな毛穴を取り戻しましょう。
監修/戸佐眞弓(まゆみクリニック)
イラスト/トシダナルホ
毛穴トラブルのポイントは人それぞれ。
まずは、自分の毛穴をチェックしよう
毛穴のトラブルが起こるポイントは、原因によって人それぞれ違います。
トラブルを改善するには、まずは、自分の毛穴をチェックしてみましょう。
●頬の毛穴
肌の老化がもっとも表れやすく、たるみによる涙形の毛穴の開きが起こりやすいのが特徴。
肌の弾力を取り戻すことで目立たなくなるはず。
●口のまわりの毛穴
ストレスによって毛穴トラブルが起こりやすい部分。
毛の太さとも関係があるため、生まれつき毛穴の目立つ人も。
●Tゾーンの毛穴
ほかと比べて毛穴の数が多いため、皮脂の分泌も盛んで毛穴が詰まりやすい部分。
小鼻は皮脂が酸化して黒ずみやすい。
不規則な生活を送っている人は、この部分の毛穴に注意。
28日周期で古い細胞から新しい細胞へと、生まれ変わりを繰り返している肌。
ところが古い角質が肌に残ったままでいると、角質が硬く厚ぼったく変化し、毛穴詰まりを引き起こします。
毛穴がふさがるとたまった皮脂が排出されず、毛穴を広げてしまいます。
また、加齢による肌の老化も原因の一つ。
【原因1:皮脂の過剰分泌】
乾燥から守るため、肌にとって皮脂は必要。
しかし成長期にホルモンバランスが乱れたり、不規則な生活や偏った食事などにより皮脂量が必要以上に増加すると、毛穴を広げる原因に。
【原因2:毛穴に詰まった汚れ】
皮脂やメイク汚れ、ほこりなどが混ざって固まり、毛穴を詰まらせる角栓に変化。
ポツポツと白っぽく、Tゾーンや小鼻にできやすい。
【原因3:肌の老化】
年齢を重ねるうちに肌のコラーゲンが減少し、張りと弾力を失う。
そのため肌が下向きにたるみ、毛穴の形も縦長に広がってしまう。
20代後半頃から変化することが多い。
毎日のお手入れを見直すだけ!
毛穴レスに近づくスキンケア法
毎日のお手入れで、毛穴レスを目指しましょう。
基本のスキンケア方法を見直すだけでかなりの違いが!
毛穴詰まりを取り除き、開いた毛穴を引き締めるスキンケアがポイントです。
1.クレンジング
肌との摩擦を防ぐため、クレンジング剤はたっぷり使うのが基本。
手のひらで軽く温め、指で円を描くようにやさしくなじませる。
2.洗顔
ぬるま湯を加えながら、洗顔剤を両手いっぱいにしっかりと泡立てる。
肌をこするのではなく、指の腹でマッサージしながら、泡で洗う感覚がベスト。
皮脂の出やすいTゾーン→頬→小鼻、目元の順に洗い、すすぎは流水で念入りに。
3.水分補給
引き締め効果の高い、収れんローションが◎。
手のひらやコットンで軽くパッティングを。
冷蔵庫などで冷やしたローションを使うとより毛穴が引き締まる。
ローションを染み込ませたコットンを肌に乗せる、コットンパックも効果的。
4.保湿
乾燥も毛穴レスの敵。
脂性肌だからといって、油分を与えないのは×。
コラーゲンの活性を促すレチノールやヒアルロン酸配合のクリーム、美容液がオススメ。
☆スペシャルケア☆
毛穴に詰まった角栓をオフする拭き取りタイプのローションや、洗い流すタイプのパックなどのスペシャルケアも、スキンケアに取り入れたい。
使用の目安は週1回程度。
睡眠・食事・入浴に気をつかって
身体の中からキレイに
スキンケアだけでなく、生活を見直すことも毛穴対策に重要です。
●睡眠
肌のターンオーバーを正常にするために、質のよい睡眠は絶対条件。
肌の成長ホルモンが分泌される、22~24時の間に眠りにつければ◎。
それが無理でも毎日6時間以上の睡眠を取るように心掛けて。
●食生活
抗酸化作用があり、毛穴の黒ずみに効果的なビタミンCやビタミンE、新陳代謝を高め、皮脂をコントロールする役割を持つビタミンB群を含む食品を積極的に取り入れて。
糖分や油分の多い食べ物は、皮脂の分泌を盛んにする原因となるためなるべく避けること。
○ビタミンEを多く含む食品
カボチャ、うなぎ、ナッツ類
○ビタミンCを多く含む食品
ブロッコリー、パセリ、キウイ
○ビタミンB群を多く含む食品
豚肉、アボカド、サケ
●半身浴
毛穴の汚れをキチンと落とすには、毛穴を十分に開かせることが必要。
そのためには半身浴が最適。
たっぷり汗をかけば肌の新陳代謝もアップし、やわらかな肌に。
次の手順に沿って行いましょう。
STEP1 40℃以下のお湯にみぞおちから下をつける。上半身は濡らさないこと
STEP2 汗が出るまで、約20~30分くらいつかる
STEP3 入浴後はミネラルウォーターなどで水分補給を忘れずに
☆ちなみに……
クリニックではケミカルピーリングで肌の再生を促したり、毛穴を引き締め、肌に張りを与える超音波導入や、LED(発光ダイオード)治療が効果的とされています。
毛穴のトラブルがひどくなってしまったらクリニックに相談を。
鼻や頬の広がった毛穴が気になります。
子供の頃のような、すべすべ肌になりたいのですが、一度開いた毛穴を元に戻すことはできるのでしょうか。
開いてしまった毛穴を完全に閉じることは難しいでしょう。
ですが、日頃のお手入れ次第で大きく開いた毛穴を引き締めることや、目立たなくすることは可能です。
今は毛穴ケアに効果の高いスキンケア用品もたくさん出ているので、試してみてはいかがでしょうか。また徹底的に治したいという場合は、クリニックに通うことが近道です。
形成外科・皮膚科医
戸佐 眞弓
11月3日生まれ。東京女子医科大学卒、医学博士。東京女子医科大学 形成外科学教室、帝京大学医学部附属病院 皮膚科学教室を経て、まゆみクリニックを開業。専門は、ピーリング、レーザー治療、脱毛レーザー、スキンケア。