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第28回 乾燥肌対策
タイトル冷たい風が吹く冬場は特に気になるのが、肌の乾燥。
放っておくと肌はどんどん乾燥し、シワの原因にも。
小ジワ発見!の前に、正しい方法できちんとケアしましょう。

監修/戸佐眞弓(まゆみクリニック)
イラスト/トシダナルホ

あなたは知ってる?
皮膚の基本構造

皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織で構成されており、表皮の表面は「角質層」で覆われています。
この角質層は、水分の蒸発を防ぐ「皮脂膜」、尿素やアミノ酸といった保湿成分(NMF)を含んだ「角質細胞」、水分を維持する働きを持つ「セラミド」から成り、細胞間をつないでいる「細胞間脂質」で形成。
つまり角質層は、肌の潤いを保ち、外の刺激から守るというとても重要な役割を担っているのです。
しかし、さまざまな原因により角質層の働きが衰えると、皮膚に蓄えられた水分が減少。
カサカサとした乾燥肌に変化してしまいます。放っておくと肌はどんどん乾燥し、シワの原因にも!
そこで乾燥肌を改善するには、正しいスキンケアで衰えた角質層をよみがえらせてあげる必要があります。

【角質層が衰える原因】
新陳代謝の低下、加齢、過剰な洗顔、紫外線

スキンケアの基本を見直そう

乾燥するからといって、やみくもにクリームを塗るだけでは×。
スキンケア方法を見直せば、確実に肌質は変わってきます。
翌朝の肌はスキンケアの効果が表れるため、ベタつくようなら油分を控え、逆にカサつくようならクリームを多めに塗るなど状態に合わせて調整しましょう。

1、クレンジング
拭き取りタイプのクレンジングは肌に負担がかかるため、洗い流すタイプがベスト。
ポイント用クレンジングもなるべく避けて。
ミルククレンジングは肌にやさしく、乾燥肌の人向け。

2、洗顔 
肌を傷めないようたっぷりの泡でなでるように洗い、すすぎはぬるま湯で。
泡立てネットを使えば、もこもこの泡が簡単にできるので便利。

3、水分補給、保湿
肌の水分力を高め、保持する効果のある「セラミド」や「ヒアルロン酸」配合の化粧水でたっぷり保温し、クリームで水分が逃げないように膜を張って。
小ジワができやすい目元には、専用の美容液を使用すること。

日々のケアにもうひと手間加えてみては?

生活習慣や環境など、あらゆるところに乾燥の原因は隠れています。
乾燥しやすい今の時期は特に注意して。
より早くキレイに治したいという人は、皮膚科などの専門医に処置をしてもらうのがオススメです。

【入浴】
皮脂が流れてしまうため、熱いお湯での長湯は厳禁。
39~40℃くらいの温度を目安に。
約20分の半身浴も効果的。

【乾燥予防】
暖房のつけ過ぎは室内の乾燥の原因に。
加湿器を使ったり、まめに換気を。
部屋に絞った濡れタオルをかけておくだけでも効果あり。

【食事】
身体の内側から潤いを与える食生活を心掛けて。
美肌作用のある食品は、緑黄色野菜、豆腐、豆類、黒ゴマ、プルーンなど。

【睡眠】
どんなにしっかりお手入れをしても、睡眠不足では台無し。
最低でも6時間は睡眠を取り、肌の回復に努めること。

【正しいパッティング法】
水分を逃がさない、正しいパッティング法で潤いをキープ。
矢印のように顔の中心から外側へコットンで押さえるように

★カサつきやすい唇はスペシャルケアを★
顔の中でも特に乾燥しやすい唇。
荒れてしまったら無理に皮をむくのは×。
リップクリームをたっぷり塗り、5分間のラップパックでプルプルに。
ワセリンも効果大

自分の肌タイプを調べてみよう

日本人の肌は「乾燥肌」「普通肌」「脂性肌」「混合肌」の4タイプ。
自分の肌タイプがわかれば、スキンケア用品も選びやすくなります。
洗顔後、肌に何もつけずに20分放置したあとの肌の状態でチェック!

■顔全体がつっぱりカサつく→『乾燥肌』
皮脂量、水分量が少なく、カサカサしてシワができやすい。
保湿を忘れずに

■特に何も変化なし→『普通肌』
皮脂量と水分量のバランスがベスト。
ただし、季節や環境に応じて変化することもあるので注意

■顔全体がベタつく→『脂性肌』
皮脂の分泌が多くニキビができやすい。
収れんローションでしっかり毛穴を引き締めて

■カサつきとベタつきがある→『混合肌』
Tゾーンは皮脂が多くUゾーンはカサつくことが多い。
それぞれの部分に合わせたケアを

お答え

洗顔をすると肌がカサついたりつっぱって痛いことがあります。
肌にやさしい洗顔料を探しているのですが、どんなものを選んだらよいでしょうか。

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乾燥肌の場合、皮脂を取り過ぎないように注意しましょう。
天然成分やアミノ酸を配合した、低刺激性の洗顔料がオススメです。
洗顔料は両手いっぱいに泡立て、汚れを包み込むようにして洗います。
指で強くこすると、肌が傷ついたり必要な皮脂まで奪ってしまうため注意しましょう。

戸佐 眞弓

形成外科・皮膚科医
戸佐 眞弓

11月3日生まれ。東京女子医科大学卒、医学博士。東京女子医科大学 形成外科学教室、帝京大学医学部附属病院 皮膚科学教室を経て、まゆみクリニックを開業。専門は、ピーリング、レーザー治療、脱毛レーザー、スキンケア。