新ガールズクリニック

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第37回 花粉症対策
タイトルやっと暖かくなってきたと思ったら、くしゃみや鼻水が止まらない……。
そんな症状に毎年お悩みのアナタも、これまでは関係なく過ごしてきたアナタも必見!
今回は、年々発症者が増加している「花粉症」のお話です。

監修/戸佐眞弓(まゆみクリニック)
イラスト/トシダナルホ

60種もの植物が原因に!!
花粉が起こすアレルギーの病気

花粉症とは、植物から出る花粉によりアレルギーを起こす病気。
もっとも多いのはスギ花粉ですが、そのほかにもヒノキ、ブタクサ、シラカバなど約60種類の植物が原因になるといわれています。
私たちの身体には、異物から身を守ろうとする免疫反応が備わっています。
そのため、体内に異物(花粉)が侵入すると、それを追い出そうとする物質(lgE抗体)が発生。
これが一定量を超えると、ヒスタミンなどが分泌され、異物を排除するためにくしゃみや鼻水、鼻づまり、目や肌のかゆみ、充血、涙、肌荒れといったさまざまな症状を引き起こすのです。
花粉症を発症させるlgE抗体の蓄積量は人により異なり、明らかではありません。

♦注意!♦ ~果物、野菜アレルギーを併発することも!?~
花粉症の人は、特定の果物や野菜からもアレルギーを起こす可能性が!
トマト、メロン、リンゴなどに多いが、花粉症のタイプによっても異なる。
食べたときに、口の中が腫れたり、かゆみを覚えたときは注意が必要

発症していない人もチェック!
アナタは花粉症体質?

免疫力の低下やホルモンバランスの乱れは、花粉症を引き起こしやすくなる要因に。
下のチェックに4つ以上当てはまる人は、花粉症体質かも……!?

□肌のタイプは乾燥肌
□熱いお湯で洗顔するのが日課
□冷え性に悩んでいる
□便秘がちだ
□インスタント食品をよく食べるなど、食生活が偏りがち
□休みが少なく、なかなか疲れが取れない
□ストレスをためやすい

油断大敵!!
日常生活でも花粉症対策を!

毎日、テレビで花粉情報をチェックするのはもちろん、なるべく花粉を避けるためには日常生活にも気を配りましょう。
まだ花粉症を発症していない人も油断は大敵!

【外出時】
メガネ、マスク、帽子を着用する。
特に花粉量の多い午後1~3時の外出には注意

【帰宅時】
室内に入る前に服についた花粉を払うこと。
うがい、手洗いを忘れずに

【掃除】
知らないうちに花粉は室内にも入り込んでいるもの。
こまめに掃除を

【洗濯物】
花粉の多い日は家の中に干す。
外干しした場合、必ず花粉を払ってから取り込むこと

【ペット】
意外と気づきにくいのが、ペットの毛に付着した花粉。
散歩後にブラシなどで取り除いて

★身体の中から花粉症予防も!
食品から身体の免疫バランスを整えるのも効果的。
lgE抗体をできにくくする乳酸菌製品、ヒスタミン抑制効果の高いプロポリス、甜茶などを取り入れてみては?

花粉に負けない!
丁寧なスキンケアを

鼻のかみ過ぎで皮がむけたり、顔全体にかゆみやピリピリとした痛みを感じるなど、花粉でアレルギー反応を起こした肌はとても敏感。
スキンケアはいつも以上に丁寧に行いましょう。

1.皮膚に付着した花粉を落とすため、帰宅後すぐに洗顔を。
洗浄力のマイルドな洗顔料を選び、たっぷり泡立ててこすらないように優しく洗う。
2.すすぎは熱いお湯を使わず、ぬるま湯でしっかりと。
3.乾燥を防ぐためにも保湿は必須。
化粧水で水分補給をしてから、セラミドなど保湿効果の高いクリームで肌を整える。
クリームは携帯して、乾燥や皮むけが気になる部分をこまめにケアして。

♦注意!♦
荒れた肌を隠そうと、ファンデーションを厚塗りするのはNG。
特に油性ベースのファンデーションは花粉が付きやすいので、なるべく使用を避けて。
どうしてもメイクをしたい場合は、しっかり保湿をしてから軽くパウダーをはたく程度に。

症状が重い場合は、
早めに病院へ!

現在は花粉症を和らげる商品がたくさんありますが、日常生活に支障が出てしまうほど症状がつらいという場合は、早めに病院へ。
早期の治療により症状を軽減することができます。
初期の段階では抗アレルギー剤を服用、症状の重さによりステロイドを用いることもあります。
また、鼻の症状に対してはレーザー手術という方法もありますが、再発することも考えられるため、事前に医師に相談しましょう。

お答え

子供の頃、アトピー性皮膚炎にかかったことがあります。
今は大丈夫ですが、将来、花粉症にかかりやすいということはありますか?

新ガールズクリニック

もともとアレルギー体質の人は、花粉症にも注意が必要です。
特にかゆみや肌荒れといった、肌のトラブルが起こりやすいでしょう。
きちんとしたスキンケアに加え、規則正しい生活やバランスの取れた食生活を送ることで、免疫力をアップさせることが大切です。
また、目立った症状が表れていなくても、日頃から花粉対策を忘れずに。

戸佐 眞弓

形成外科・皮膚科医
戸佐 眞弓

11月3日生まれ。東京女子医科大学卒、医学博士。東京女子医科大学 形成外科学教室、帝京大学医学部附属病院 皮膚科学教室を経て、まゆみクリニックを開業。専門は、ピーリング、レーザー治療、脱毛レーザー、スキンケア。