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				第74回 あごニキビ
				
大人になって悩まされるニキビは、10代の頃とは、できる場所も原因も異なります。
				あとが残りやすく、治りにくいということもあって、女子の天敵ともいえる大人ニキビ。
				今回はその代表選手ともいえる、あごニキビに注目してみました。
		 
		
			
				監修/戸佐眞弓(まゆみクリニック)
				イラスト/トシダナルホ
		 
		
		
			
				・朝晩の洗顔で清潔を保つ
				ニキビは汚れをためないことが基本ですが、気をつけたいのは洗い過ぎ。
				10代のニキビは一日に何度洗顔してもさほど問題はありませんが、大人のニキビには逆効果。
				適切な洗顔と保湿を心がけましょう。
				
				・ストレスをため過ぎない
				食生活、睡眠を見直し、栄養バランスを考えた食事を心がけ、最低でも6時間の睡眠を目標にしましょう。
				ストレスをうまくコントロールすることによって、大人ニキビ最大の原因と思われるホルモンバランスの狂いを予防することができます。
				
				・紫外線から肌を守る
				紫外線は毛穴の詰まりを促進させます。
				一年を通してUV対策は万全に。
				
				・皮膚科医で専門的な治療を
				あごのニキビは悪化させると治りにくくなったり、あとが残ったりします。
				症状の程度によっては、皮膚科でケミカルピーリングやイオン導入など、専門的な治療を受けることも必要です。
		 
		
		
			
				ストレスや睡眠不足の生活が続くと、肌にも悪影響が及びます。
				ニキビができる最初のきっかけとなるのは、毛穴周辺が厚くなる「角質肥厚」という状態です。
				この角質肥厚については、医学的にはっきりした原因はわかっていませんが、男性ホルモンやアクネ菌(ニキビの原因となる常在菌)など、いろいろなものが関与することによって毛穴のまわりの皮膚を厚くし、毛穴をふさいでしまうと考えられています。
				ふさがれた毛穴の中では、皮脂をエサにアクネ菌が繁殖し、ポツポツとニキビがその姿を現します。
		 
		
		
			
				背中にできるニキビも大人ならではのもの。
				原因は、あごと同様に皮脂腺が多い場所のため、皮脂の分泌量が多く、毛穴が詰まりやすい状態に陥るためです。
				背中は自分で見えない、思うように手が届かないため、洗いが甘くなりがちです。
				さらに、毛先が背中にあたり、汚れやホコリを付着させてしまうため、ロングヘアも原因に挙げられます。
				予防法はやはり、「清潔に保つ」「休養と適切な食生活」に限ります。
		 
		
			
			
				
					これまで体質的にニキビとは縁がなかったのですが、最近、口の周辺の肌荒れがひどく、よく見たらニキビでした。
					体質が変わったのでしょうか?
					(24 歳・サービス業)
			 
			
			
				
					大人のニキビはストレスなどによるホルモンバランスの崩れが原因と考えられていますから、体質や肌質の問題ではありません。
					これまでの睡眠不足やストレスが少しずつ積み重なり、ニキビとして表れたのかもしれません。
					症状が気になるようでしたら皮膚科への受診を。
			 
		 
		
		
			
				形成外科・皮膚科医
				戸佐 眞弓
				11月3日生まれ。東京女子医科大学卒、医学博士。東京女子医科大学 形成外科学教室、帝京大学医学部附属病院 皮膚科学教室を経て、まゆみクリニックを開業。専門は、ピーリング、レーザー治療、脱毛レーザー、スキンケア。