新ガールズクリニック

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第80回 汗対策
タイトルいよいよ夏本番ですね!
今年は、本来の暑さ+節電ですから、より周到な汗対策が求められます。
そんないつもより暑い夏を爽やかに乗り越えちゃう秘策をどうぞ。

監修/戸佐眞弓(まゆみクリニック)
イラスト/トシダナルホ

「汗」の役割とは?

人間は常に一定の体温( 37℃前後)を保つ恒温動物。
そのため、外気が暑かったり、運動して体内から熱が発生すると、高温になり過ぎないように汗をかいて、体温を調節し、熱を蒸発させるのです。

足のニオイ対策

パンプスを脱いだ瞬間、モワ~、ぷ~んとなんともいえないニオイが漂ってくる。
夏場の足のニオイは強烈ですよね。
ニオイの原因は、汗・角質(垢)・細菌。外出中、これらを抑えるには、汗をかいたらこまめに拭く程度のことが精いっぱいかもしれません。

そこで今年の夏、ぜひ試してもらいたいのが「酢を入れた足湯」。
洗面器に足の甲が7~8割程度つかるくらいのお湯に大さじ3杯の酢(木酢や竹酢ならなおよし)を投入、指の間に擦り込むようにマッサージ感覚で。
これを外出前と帰宅後、一日2回行うと効果が期待できます。

頭皮のニオイ対策

頭皮は身体の中でも皮脂腺が多い場所なので、汗と皮脂が混じり夏場は特にニオイが気になります。

主な原因は、古くなった皮脂膜。
剥がれ落ちた皮脂膜はすぐに洗い流せば問題なしですが、シャンプーをしないと雑菌の温床となり、ニオイが発生します。

指の腹で地肌を優しくマッサージするように、地肌を意識して汚れを落としましょう。
刺激の少ないシャンプーなどを使うのもよいでしょう。
シャンプー剤を残さないよう、よくすすぐこともポイント。

それでも、フケやかゆみがひどい場合には、脂漏性皮膚炎など
治療が必要なこともあるので、我慢できないと思ったら、皮膚科医に相談を。

多汗症

体温調節のレベルを超えた大量の発汗で、日常生活に支障が出るほどの汗をかいてしまう疾患です。
全身性のものと脇や手のひら、足の裏といった身体の一部の発汗量が増加する限局性多汗があります。
全身性には、甲状腺などほかの病気が隠れていることがありますが、手足の多汗は、健康な若い世代に多く見られます。
拭える程度なら問題ありませんが、汗で書類がドロドロになったり、手のひらから滴り落ちる量となると即刻、治療が必要です。

ワキガ対策

汗かきで汗臭い、だから「ワキガ」とはいえません。
ワキガには条件があります。
これらに当てはまるようならワキガの可能性が。

ワキガ・セルフチェック!

・耳垢が柔らかいタイプ
・白いTシャツやブラウスの脇の部分が何度か着用すると、黄ばんでしまう。
・両親のどちらかがワキガ
・脇の下に大量の汗をかく

上記のチェックポイントがすべて当てはまり、なおかつニオイが気になるという人はワキガと思われます。
とはいえ、ワキガは病気ではありませんから、汗をかいたらこまめにウエットティッシュで拭き取ったり、吸湿性の高い下着を着用するなどの工夫である程度ニオイを抑えることはできるでしょう。
ただし、あまりにもニオイが強いということであれば、皮膚科を受診し、適切な治療を受けることを勧めます。

お答え

暑くなると外陰部も蒸れて、かゆみやニオイがいつにも増して気になります。
ニオイや蒸れ対策はありますか?
(会社員 25 歳)

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汗をかくこの時季はニオイがいつもより気になりますよね。
吸湿性の高い下着を着用したり、生理時にはナプキンをこまめに取り替える、そしてやはり清潔第一ですから、シャワーや入浴時に刺激の少ないせっけんで、汗や菌を洗い流してあげましょう。

戸佐 眞弓

形成外科・皮膚科医
戸佐 眞弓

11月3日生まれ。東京女子医科大学卒、医学博士。東京女子医科大学 形成外科学教室、帝京大学医学部附属病院 皮膚科学教室を経て、まゆみクリニックを開業。専門は、ピーリング、レーザー治療、脱毛レーザー、スキンケア。