普通の一般的な女子だったら、どんな反応をするでしょう。
「もうやめてよ男子! 先生に言うからね!」が、テッパンなとこですかね。
しかし、私はここで思いっきり道を間違えたのです。
全力でエリマキトカゲのまねをして男子を追いかけまわしてやりました。
……その瞬間、私はかわいい女子として生きることを捨てたのです。
ピエロとして生きる、人生のお笑い担当の道に足を突っ込んだ瞬間でした。
月日は流れ……中学・高校は映画やトレンディドラマの世界にあこがれ、その影響で、大学は映像学科に進学。
日々、月9の名シーンをパクって撮ったり、火サスのオープニングタイトルバックをパクって撮ったりと、パクリまくりの大学生活を過ごしておりました。
ここが人生の転機② 就職。
しかし、パクってばかりもいられない、現実的に迫るは就職活動。
ドラマの制作やCM制作など、夢は広がるばかり……ですが、もともと怠惰な性格だったのと、私のピエロ人生において普通に就職してしまうのもなんだかなあ、と思ってしまったのです。
たまたま某AV会社のホームページを見ていたら、なんと新卒採用しているではありませんか!
おもしろそうなのと、こりゃ人生のネタになる、ということで好奇心100%で受けてみたのです。
そんなこんなで、ギャグと思いつきで人生の分かれ道を選択してきた私は、無事AV会社に就職することとなったのでした。
私の会社は、入社の際に両親の承諾が必要になります。
両親に、「あたし、AV会社に就職するわー!」と告ると、
父「サンプルはもらえないのか、もらってこい」
母「あんたは昔から変な子だったものねえ、小さい頃から猫の絵を描くと、必ずお尻の穴ときんたまを丁寧に描いていたものねえ」
この親にしてこの子あり!と、自信を持ってAV業界に足を踏み入れたのでございます。