最近、ものすごく、目まぐるしく、人生で一番忙しい日々を過ごしておりました。AV会社の制作という仕事は、結構ハードなもんなので（中には、忙しさのあまり、突然飛んでしまう社員もいたりするほど…）、そりゃ普段から「忙しいほうだなあ」とは自覚していたのですが、それをも超越した詰まりっぷり!!
私もこの業界に入って7年目となりましたが、勤め始めのころは何度も「もう会社なんて行くもんか！ へへっ、昼から酒飲んじゃうぜ！」って気持ちになったもんです。でも突然いなくなると相当な迷惑を掛けるわけでして、自分も同じロケやってたヤツに飛ばれて、超ムカついたこともあるしで、実行に移すことはできませんでした。
その代わり、ロケの買い出しの途中に昼から立ち飲み屋に行ったことはありますが（時効ですよね…？）。
そんなハードな仕事ですが、我が社には「負け犬からの脱却」という社訓があります。その名も「負け犬からの脱却十ヶ条」という、なんともそのまんまなネーミング。
これは先代の社長がお考えになったものなのですが、社長自身いろいろな失敗をしてきた上で現在の成功を勝ち得たそうで、「どんなにダメでも這い上がることができるんだぜ！！」という、なんともすてきな教えでございます。
入社した当初は、毎朝朝礼でこの十ヶ条を復唱するので、「うわ！ ブラックっぽいwwww」なんて思ってましたけど、意外に沁みてるもんなのですねえ。忙しくてつらいときに思い出すことが多く、今回特に励みになったので、ぜひともこちらでご紹介させていただきます。うふ。
負け犬からの脱却 十ヶ条
一、自分だけは自分の潜在能力を信じてあげろ。
一、自分の予測する、自分の限界という壁を越える 経験をしろ。
一、自分を正当化して「出来ない」というな。
（経済的、時間的、人的等の要因を「出来ない」理由にするな）
一、金よりも大切な目的を持て。
（金は手段であって、目的ではないはずだ）
一、常識を身につけ、常識を疑え。
（常識は思考能力のない人の道具である場合が多い）
一、信念を持て、そして信念に照らし合わせて行動しろ。
（信念がないと目先の利益に捕らわれてしまう）
一、ずるい技法を学べ、しかし利用するな。
（技法を知っていればだまされずにすむことが多い）
一、行動に迷ったときは、自分にとって苦しいと予測するほうを選択しろ。
一、カッコ良く生きろ。
（但し、土下座することやボロを着ることもカッコ良い場合がある）
一、親を大切にしろ。
（親とは今の自分が存在する要因となった人のことをいう
いかがでしょう。
私が特に好きなのは（昔は嫌いだったんですが）、「自分の予測する、自分の限界という壁を越える経験をしろ」というやつですね。これって本当にどれにも当てはまるんですけど、自分が「これで完成！」って言ったらそこで終了なわけです。今やその判断を自分でしなければいけない立場なわけでして。
だから、「完成を目指すよりは完璧を目指したい！」と、勝手に思っております。
あと、本当に「もう無理!!」って思うときも多々あるんですが、でも私なんかは特に一人部署なので、私がやらないと少なくとも悲しむお客さんがいるわけでして…。
ムーミンさんがよく「僕にやれることがあれば、やれるだけやらしてください！」って言ってくれるのですけど、その心掛けってすんごいことだと思うんですよねえ…。
（つづく）