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「ええー、あたしの経験なんて、ほんと、フツーですよお。記事になるのかなあ」 言って真理ちゃんはくすくす、と笑う。丸顔だけどきゃしゃな顎。背は150センチくらいだろうか。骨が細いのだろう、ほっそりとしていて少女っぽさが抜けない感じ。髪はショートで、エステティシャンという職業にふさわしく清潔感がある。笑ってしょっちゅう三日月型になる小さめの目は、人なつこい光を宿らせていた。無防備な小動物。なんとなくリスのようだと私は思った。 それでも真理ちゃんはとつとつと話し始めてくれた。「恥ずかしーい」「ふつー、ふつー」と言いながら。彼女は埼玉県で生まれている。就職するまでずっと農家を営む親と一緒で、その土地を離れたことがない。 「埼玉だったら、ほとんど東京じゃない?」そう言ったら、「とんでもない」と真理ちゃんは言う。「埼玉ってすごく広いんですよ。あたしんとこなんて、ほとんど群馬だから、もーすごい田舎。都心まで2時間近くかかるようなとこで。だからたまーにしか遊びには行けなかった。あとは山と田んぼしかないとこで過ごして」 |
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