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- 第8回
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──メイミーって、素敵な名前ですね。芸名? そう聞いたら、ほぼ本名なんです、と返事が返ってきた。「芽吹くの芽に生きるでメイ、それに美をつけて。私がお腹にいた時、お母さんが読んだ小説の中にこの名前が出てきて、可愛いからつけたんだって」。 素敵。センスのいいお母さん。 メイミーはふっくらとした肢体を、ピッタリとしたTシャツに包んでいる。黒地にショッキングピンクのパンキッシュな柄。髪の毛はレイヤーの入ったショート。これもデップで立たせたらかなりパンク。目は黒いシャドウで縁取られて、唇にはきっちりと縁取りのされたローズピンクのリップ。眉毛も細心の注意を払って、見事な角度をつけて描かれている。かなりの美意識の持ち主。それもちょっと癖のある。そのいっぽうでこうしたファッションを貫く真摯さと生真面目さも見え隠れする。声は甘く上品で控え目なしゃべり方。雑誌編集をしているというだけあって、言葉やファンタジーがとても豊かな人のように見えた。そしてそのセックスは、まさにそんな彼女のキャラクターどおり、一筋縄ではいかない、けれども真面目でピュアなものだった。エッジの利いた感じの──。 |
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