風俗取材に携わって10余年。ひたすら「エロ街道」を歩き続ける著者が、お店スタッフや女の子との交流を重ねて得た、風俗業に関するさまざまな知見をここに開陳。 今回はちょっと趣向を変えて、メールも電話も一切しないでNo.1をキープしていた雅ちゃんの思い出を綴る、いわば番外編です。
ここまでのメールについての文章を読むと、今時の風俗嬢はメールをしなければ客を呼べないかのように思えるかもしれない。しかし、そんなことは全然なくて、トップクラスの人気を得ているコで、メールも電話も一切しないコは少なくない。ことによると、人気がある層の方がそうではない層よりも、営業電話、営業メールをしない率は高いかもしれないくらいだ。
私自身、よく遊んでいるコたちの電話番号やアドレスを全部知っているかというと、そんなことはない。たまたま聞いてないだけのコもいるが、中には「教えてよ」と言っても教えてくれないのだっている。
そんなコの話。
なぜか新大久保に行くと、シッコやウンコをしたくなることが多くて、いつもトイレを借りている風俗店がある。
たっぷりウンコしたあと事務所用のスペースに入っていったら、たまたま仕事を終えた女のコがいて、しばらくダベった。それが雅ちゃんだった。
ちょっと見、派手めで気が強そうな顔立ちをしていて、私の好み。しかし、話してみると、性格は見た目と全然違って、ものすごく素直。全然イケイケ娘じゃなく、それはそれでとてもいい印象だった。
彼女は雑誌にもよく出ているこの店の看板娘。雑誌の人気だけじゃなく、本指名もダントツの一位である。
そこで取材させてもらおうと思ったのだが、このちょっと前に、この仕事のことを言ってなかった彼氏にバレていて、顔出しをしない取材までNGになってしまっていた。
それからしばらくして、彼女はある目的のために店を辞めて海外に行った。もう会えないのかなあと思っていたら、半年ばかりで、目的を達成できないまま帰国して店に復帰。久々に会ったら、髪型や化粧がおとなしめになっていたのだが、中身は一緒。
海外に行っていたと言っても、彼氏と別れたわけじゃなく、彼氏に内緒で働き出していたため、相変わらず取材はダメだという。
取材は諦めて、ある日、個人的に遊んでいくことになった。
知り合ったのは古くても、また、写真は見ていても、生の裸を見たのはこの時が初めてだったのだが、ナイスバディである。攻めも受けもどっちもOKで、「イッちゃう」と言い始めてからイクまでに時間がかかるが、いいイキっぷりだ。
素直な性格なのはいいとして、このコは疑り深い。以前、疑り深い風俗嬢についての原稿を書いているのだが、なぜか私はこういうタイプにハマる傾向がある。
風俗嬢受けのいい客を目指す私は、すぐに褒めるクセがついているんだが、いくら彼女を褒めても、「そういう言葉って信じない」と言う。たしかに私の言葉には重みというものが少しもない。でも、本当に顔も乳も尻も性格も私の好みであり、褒め言葉はすべて本心である。
何度か通っているうちに信じてくれるんじゃないかと思って、1ヶ月ほどしてまた会いに行った。
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