SM往復書簡
元ヤン・AV女優・タレント・作家etc.と、一筋縄ではいかない肩書きを持つすぎはら美里。某民放テレビ局プロデューサーで、目には見えないセーターがいつも肩にかけられているマーキー。この両極端な男女2人による赤裸々な往復書簡。

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SM往復書簡スタート
すぎはら美里 dearマーキー
第11回 「女体の神秘」
「あの“潮”の成分は???」
夏ですなー!(※1) 熱くなって、まとう布地少なくなって♪ 肌の露出が増えればトキメキも増える♪ 何故なら! 太陽光を浴びる肉体面積が増えると、恋に落ちやすくなるホルモンが分泌されると医学的にも証明されているからです!

夏万歳! 恋に落ちにくい女子、ブラジルビキニ(※2) で街を徘徊! ……捕まるか(笑)。

そんな訳で、女の体は神秘だらけ。みりが不思議に思うのは、恋するとなんか綺き麗れいになんじゃん、女って。それってすげーなと思うのよ。だって、基礎化粧とか超いろんなの使って、勇気出してボトックス注入して、エステ行って、メイクも雑誌で研究してんのに、恋する女には勝てないとこあんじゃん?

ほんとさ、「好きな人がいて……」ってキラキラしてるコを見ると、体内で何が起きてるわけ? とムカつく……もとい、羨ましくなるのです(泣)。マーキーはそういうコたくさん見て、いや、生産して送り出してる気もするけど(笑)。

男の体って肉体先行じゃん。おっぱい見たら起たっちゃったとか。バカわかり易い。でも女ってメンタルが大きく割合占めてて、レントゲンに写らないけど確かにある何かが、そうして表面に現れてくと思うんだよね。「感じる事」が女を美しくしてく。

って事はだよ。やっぱ現代社会における「クンニ嫌い」な男とか「発射先行」な男は、もう絶滅すべきと思うわけ。女がヤラせてくれない的な相談が結構くるけど、お前ら本当の手クニック知ってるか?って。そこを誠意持って学ぶ気ねーなら死ね!(往復ビンタ)と。

最近売れてると聞くセックスマニュアル本(※3) は、心の在り方の中で、肉体使ってエクスタシーを得るという内容が多い。何冊か読んだが実に勉強になった。彼と見つめ合って、触れるか触れないかの距離で心を高揚させる。やってみたら、実際、目がスワロフスキー製ハート形にさえなった。てへっ♪

医学が発達してるとはいえ、まだまだわかっていないことも多い女体。こんだけ潮吹きが流行ったって、その潮が何の成分なのか、確固たる正解も出ていない。今まで男社会が強かった分、肉体的な回答はあったが、これからは、こんな気分の時はこう変わるみたいな真実の正解がどんどん出てくるだろう。そしてそれは、文字に出来ないほどの感情がある限り、果てしなく続く。

だから女はもっと貪欲になって良し! 自分の感情に自由になる事が大事! でもさ、やっぱり女体の一番の神秘は出産だよね。人間一体つくってスポンと出しちゃうんだから、女ってハンパねーよ♪
(※1)夏ですなー…この原稿を書いているのは7月末なのデス。↑戻る

(※2)ブラジルビキニ…ビキニ大国(?)ブラジルの美女が着ているとされる、布面積極小・露出度の激高水着。↑戻る

(※3)セックスマニュアル本…『ポリネシアン・セックス』(吉沢明歩・著)のほか、アダム徳永氏の「スローセックス」関連本などがベストセラーに。↑戻る
SM往復書簡エンド
イラスト:川崎タカオ
マーキーからの質問
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すぎはら美里
すぎはら美里
すぎはら美里◎レディース総長→AV女優→芸人→タレント&作家…テレビ・ラジオ・歌舞伎町(?)など、様々なメディアで活躍中の男前すぎる姉御。特技は喧嘩。シングルマザー。新潟県出身。
マーキー
マーキー
マーキー◎某キー局勤務、TV番組&コンテンツ制作マン。朝シャン&昼シャン&当然、夜シャン!!三度の飯よりシャンパンを愛す、ちょいワルならぬ“ 極ワル”アラフォーギョーカイ人。東京・下町出身。ソウル・ミュージック好き。