元ヤン・AV女優・タレント・作家etc.と、一筋縄ではいかない肩書きを持つすぎはら美里。某民放テレビ局プロデューサーで、目には見えないセーターがいつも肩にかけられているマーキー。この両極端な男女2人による赤裸々な往復書簡。
第19回 「メッセージ」
「旅行けば~~HELLO、AGAIN!!」
メッセージとマッサージは違う! 特に「性感~」は……アホか俺は!!
よくアーティストのライブに行くが、メッセージのヴァイブス(あのバイブじゃないヨ!)ビンビン感じますネ。中でもEXILEは、『Love, Dream&Happiness』あたりが、涙モンで「魂」揺さぶります。年季の入った老練なアーティストになると、しれっと、さり気なく“生きる指針”を届けてくれる。例えば久保田利伸・桑田佳祐。そのサジ加減が、たまらなくイイ。番組演出上とってもタメになる! つまり、過剰に伝え過ぎても、食傷気味で受け容れられない。常に受け手のキャパシティは意識して、一歩先ではなくて、“半歩先”を何気に照らしてあげる感じがヨロシイのではないか!? 出し手側の「思い」が強い余りに、いわゆる“独りよがり”にならないことが大切だ。
よく部下たちに「大目標・中目標・小目標を必ず持て!」と喚起するが、小さな所からコツコツ積み上げ、やがて気付くと大きな山ができている……そんな地道な、さり気なさが、この過剰で高速スピードな“現世”において、人として生き易いのかも知れない。
だから「旅」に出よう! 旅はイイ。海外なら、いっそのことケータイも断ち切って、自分をリセットできる環境が、この生き辛い世の中には、“浄化薬”として不可欠だ。オトコなら若いうちに「一人旅」だ!異国の果てで、言葉に悩み、道に迷い、食事や買い物にいちいち失敗し、スリや置き引き・ケガや病気などのトラブルに用心し……。それでいて、人とのふれあいを楽しみ、世界の広さを胸に刻み、自身の内なるエネルギーをMAXまで高める……。当然各国の異性に恋してチョメチョメ……マーキーの時代は、大学の卒業旅行が最初の旅だが、ヨーロッパのナイトライフを転戦した。
20代前半の生き恥さらした数々の「失敗」は、あとで色々と役に立ったヨ。いわゆる「失敗」は、早目に一通りやってしまう方が、生きた経験則として有効だ。30歳超えて40近くなっても、同じ間違いをやってるようでは、チョイと残念だが……。
非日常なハイダウェイ、エスケープは、忙しい働きバチの毎日にはムリッ!! マーキーの言うことは、単なる夢や理想と思われるかも知れないが、仮にもバカンス・ホリデーがGETできたら、心底、確実に楽しんで欲しい。言葉が通じなければボディランゲージだっ! 踊りで気持ちを伝え合おう! どこかの局じゃないけど、弾丸トラベラーでも行けたらマジ良いよネ! 帰って来たら又、仕事に人生に前向きになれる……“魂の洗濯”ってヤツだネ。
リフレした気持ちで2010年も、あげキュンで生きましょう! 人生苦あれば楽あり! マーキー、引き続き2010年も“刹那(せつな)”を歌うヨ! ハートを直撃、心して待て! でも永遠は、ないんだよネ……!!」。ふと心によぎる寂しい“想い”とか“思い出”。……次回のテーマは、コレで行こう、みりねぇ! 「永遠は、ないんだよネ……!!」
イラスト:川崎タカオ
すぎはら美里◎レディース総長→AV女優→芸人→タレント&作家…テレビ・ラジオ・歌舞伎町(?)など、様々なメディアで活躍中の男前すぎる姉御。特技は喧嘩。シングルマザー。新潟県出身。
マーキー◎某キー局勤務、TV番組&コンテンツ制作マン。朝シャン&昼シャン&当然、夜シャン!!三度の飯よりシャンパンを愛す、ちょいワルならぬ“ 極ワル”アラフォーギョーカイ人。東京・下町出身。ソウル・ミュージック好き。