元ヤン・AV女優・タレント・作家etc.と、一筋縄ではいかない肩書きを持つすぎはら美里。某民放テレビ局プロデューサーで、目には見えないセーターがいつも肩にかけられているマーキー。この両極端な男女2人による赤裸々な往復書簡。
第21回 「親切」
「親切はパンツの隙間に……」
優しくされたいねぇ。穏やかに気を使われたいねぇ。見て見ぬフリせず、見てしまったらしっかり助けて欲しいねぇ……病んだこの世の中で飢えた子羊達にいっぱいみんなで親切だっ(>_<)!
で、親切とはそもそも何か。「人情のあついこと、親しく、ねんごろ(真心でするさま)なこと。思いやりがあり、配慮のゆきとどいていること。」と広辞苑にはある。
自分で言うのも相当ナンだが、みりは、か~な~り~親切だ。というか、親切にするのが大好きだ。電車でおばあちゃんに席ゆずったり、足腰悪いおじいちゃんを道案内したり、女子の相談にとことんのったり、子供系ボランティアもそう。弱きを助け、人に優しくするって最高! これが親切好きみりの本音。……偽善者っぽいでしょ(-_-)。ちゃうねんて! ほんと気持ちいいんだって!親切って! 清々(すがすが)しい気持ちになって心があったかくなって! 誰に見られてなくてもいい最高の自己満足! マジでそれだけよ? 倒れてる人助けたり、泣いてる人に手をかけたり。要は困ってる人に声かけて当然だろ精神な訳です!
そんなもん、偽善でも何でもねーし、本来人はそうあるべきだし、何と言われようといいことはいいことなんです!
ただ。親切ってやり過ぎても相手にも迷惑だったり、自分も疲れちゃったりすんだよね~。みなが喜ぶほどほどの親切ってじゃあ何だ?
結局そこは自分が基準にしかならないから、自分がされて助かる程度、ちょい気持ち乗せるくらいが丁度いい親切なんだと思うんだけど、無理やり頼まれてやってもさ、逆もしかりで迷惑な空気って出るじゃん、互いにさ。 だから湧き出る感覚の優しさで行わないとダメなの。「どう? こんなにしてあげてあんた達助かったでしょー!」な親切の押し売りもダメね。これが一番人を不快にし、偽善者と言われてしまう所以(ゆえん)。ベッキー以外は通じません。
俗に言う小さな親切大きなお世話。確かにちょっと気にはしていたが、買ってくれと頼んでもいないダイエット商品を彼氏が屈託のない笑顔で差し出してきた時。大きなお世話だ(-_-) >br> 大概望むものは真逆にある。てことは、大きな親切、小さなお世話! 小さなお世話が大きな親切になるってこと。
なので、パンツの隙間からちょっと手を差し込んで状態を確認する程度がきっと程よい親切と考えます☆ 隙間から確認もせず濡れてないのに挿入するパターンの男の多いことったら……(-。-)y-……死ねっ!
マーキーは親切に下半身がついてくる男だから、親切論楽しみだわ♪
イラスト:川崎タカオ
すぎはら美里◎レディース総長→AV女優→芸人→タレント&作家…テレビ・ラジオ・歌舞伎町(?)など、様々なメディアで活躍中の男前すぎる姉御。特技は喧嘩。シングルマザー。新潟県出身。
マーキー◎某キー局勤務、TV番組&コンテンツ制作マン。朝シャン&昼シャン&当然、夜シャン!!三度の飯よりシャンパンを愛す、ちょいワルならぬ“ 極ワル”アラフォーギョーカイ人。東京・下町出身。ソウル・ミュージック好き。