元ヤン・AV女優・タレント・作家etc.と、一筋縄ではいかない肩書きを持つすぎはら美里。某民放テレビ局プロデューサーで、目には見えないセーターがいつも肩にかけられているマーキー。この両極端な男女2人による赤裸々な往復書簡。
第26回 「人は、捨てたもんじゃない。」
「もっとGOOD NEWSを!!!」
このお題…マーキー、また何かあったの?(-_-;)
よく年配の方とか諸先輩方から聞くこのセリフ。「まだまだ人間捨てたもんじゃない」。みり的には、今の若いコらってしっかりしてるし、あんまりこの手のセリフに共鳴した事ないのよね(笑)。
類似語ちゅうか「世の中捨てたもんじゃない」と思う時。金目の落とし物が返ってきた時ね♪ 特に、普段1,000円ずつしかチャージしないのに、たまたま5,000円チャージしたパスモとか(>_<)。血の気引いた状態で駅員に聞いたら「届いてますよ」と言われた瞬間、感謝感謝と拾って届けてくれたその見ず知らずの仏のような方を想像して、世の中捨てたもんじゃないとドラマでお決まりのように思う。
だがですよ、それだっていろんなよろしくないニュースを日々見過ぎて、勝手に「世の中やばくねー?」みたいになっててさ、自分的にはさほど騙されたり奪われたりしてきた訳でもないのに、とりあえずそう思ってしまうだけじゃん? 言ってしまえば。せっせと流れてるニュースなんていい事より悪い事の方が多いから。そういう比率で世の中出来てると思ってしまってるだけ。
この前NHKでいいニュースあったよ。とある匿名の青年から1万円の入った手紙が神社に届けられてたって話なんだけど、手紙には「子供の頃、この神社の賽銭箱から1万円を盗んだ事がありました。大学を卒業し、就職してから、1万円というお金を稼ぐ事がどれだけ大変な事か、そしてその方がどれだけの思いで1万円ものお賽銭を払って願いをかけたのか、本当に申し訳ない事をしてしまったと罪悪感で一杯です。本当に本当に申し訳ありませんでした」。それを読んだ神主は「とても素晴らしい青年に成長していると思った。このお金はチャリティ団体に募金し、見ず知らずの青年にその旨を境内に張り紙してお伝えしたいと思う」。ほら。捨てるとこなんかねえのよ、人に。昔悪い事した、でもいずれは必ず反省する時が来る。こういういい話たくさん流せばいいのにって思うわ~。マーキー、あなた、力あんだからそういうテレビ業界にしてっ(笑)。
あえて捨ててしまいたいのは、女子072に関する概念ね。そんな事するのはちょっと…ってコまだいるじゃない。何言ってんの! もったいない!と。下品でも何でもないの072は! ホルモンが分泌されて女らしくなるし、自分の気持ちいいとこ知る為に絶対なの! 大学に「女子072サークル」とか出来たら「捨てたもんじゃない」って、年寄りみたいな事言いたい(笑)。
イラスト:川崎タカオ
すぎはら美里◎レディース総長→AV女優→芸人→タレント&作家…テレビ・ラジオ・歌舞伎町(?)など、様々なメディアで活躍中の男前すぎる姉御。特技は喧嘩。シングルマザー。新潟県出身。
マーキー◎某キー局勤務、TV番組&コンテンツ制作マン。朝シャン&昼シャン&当然、夜シャン!!三度の飯よりシャンパンを愛す、ちょいワルならぬ“ 極ワル”アラフォーギョーカイ人。東京・下町出身。ソウル・ミュージック好き。